2020年05月21日

Garmin Pay Suica 始動!

5月下旬よりサービス開始とアナウンスされていた Garmin Pay Suica ですが、下旬初日の今日、サービスインしました。さっそく設定してコンビニで買物をしてきました。

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設定は簡単。僕の場合、既に Google Pay はインストールしてあったので、Garmin Connect アプリで名前や生年月日等を入れ、1000円チャージするだけです。コンビニの買い物でさっそく活躍の機会がありました。

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当然ながら無事、買い物完了。気になっていたのは「パスコードを入れる必要があるのか」という点。これまでの Garmin Pay では、腕から外すとパスコード認証がクリアされ、再度パスコードを入れないと買い物ができなかったそうですが、今回「ラピッドパスカード」なる設定が追加されています。

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上の画面では Suica がラピッドパスカードに設定されています。この設定でいったん腕から外し、パスコードを入れなければならない状態になっているのを確認した上でコンビニで支払いをしました。結果、難なく買い物終了。面倒なパスコード入力などなしにかざすだけで買い物ができそうです。

チャージも楽に行えます。wena wrist pro ではNFC経由でチャージが行われるため、スマホに wena を接触させてチャージする必要がありましたし、チャージに使える機種も限定されていました。 Garmin の場合は bluetooth 経由でチャージが行われるようなので、特に近づける必要はありません。
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2020年05月09日

ハイブリッド・スマートウォッチ(2)

今回は、Garmin vivomove Style の動作の様子についてまとめました。



画面表示と操作の様子を動画で撮影してみました。この動画では既に、表示されるウィジェットやアクティビティを絞り込んでいますが、他にはミュージックコントロールやカロリー消費量の表示、ヨガやスイムなどの他のアクティビティも設定できます。

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スマホにインストールする連携用のアプリ Garmin Connect も良く出来ています。時計の仕様や動作などはあちこちのサイトで確認でき、取説もダウンロードできるので、ここではなかなか見つからない情報について少し紹介しておきます。なおこれは Android スマホと連動させた場合で、iPhoneの場合は動作が異なる可能性があります(例えばメッセージへの返信はできないようです)。

動作全般について

  • 時計の分針は10秒に1回動きます。つまり1周を360ステップでカバーしているようです。針がずれたときに補正(位置合わせ)ができますが、この分解能も同じだと思います。
  • (少なくともAmazonでGARMIN公式から購入できる国内版では)言語設定は英語と日本語のみです。英語のほうが表示が見やすく文字もきれいですが、カレンダーの予定や通知のメッセージ(例えばLINEの着信時の相手名やメッセージ内容など)はちゃんと日本語で表示され、問題ありません。
  • ウォッチフェイスは6種類と書かれていますが、基本デザインが6種類というだけで、それぞれの種類について上と下のディスプレイ内の表示を独立に選んで組み合わせることができます(上の写真,左から1つ目)。どのデザインを選ぶかによって変わりますが,上の表示は13〜16種類、下の表示は10〜13種類(いずれも「なし」を含む)から選べます。同じ内容を表示させる設定でも、上と下で表示のされ方が違うものがあります。さらに各表示の色設定が変えられ、針やバーの色だけが変わるような動作になります。前記事の写真は、6つ目のデザインを選んだ状態で,上ディスプレイが「ステータス」で、電池残量のほか、通知の有無などがアイコンで表示されます。下部は「秒カウント」です。時計に秒針がありませんが、この表示により秒を確認できます。

通知について

  • 通知は、スマートフォンの「通知」に現れるものから必要なものを選んで表示できます(一部を選ぶことは出来ず,すべてが表示される、と書かれている記事も見かけましたが、少なくとも現在の Android スマホでは、アプリごとに通知の有無を切り替えられます。上の写真、左から2つ目が選択画面です)。
  • LINEの着信時には、バイブレーションで通知されるとともに、画面に自動的にアイコンと相手先名が表示されます。そのときに画面をタップするとメッセージが読めます。横スクロールでページを進めて、スマホの通知で読めるぶんは全文を読むことができます。返事は定形の6通り(OK : はい、NG : いいえ、Thanks! : ありがとう、On my way : 移動中 など)から選ぶ方式で、LINE でもちゃんと送信者宛に返信ができます。
  • カレンダー(予定)の表示では、どうやら24時間以内の予定が表示されるようです。画面をONにして横にスワイプして現れる概要画面でも複数の予定が表示されます(3行以内)。当日の終日の予定は1行で表示され、開始・終了時間のある予定は2行で表示されます。翌日の予定であれば曜日と開始時刻が、当日になると開始・終了時刻が表示されます。表示の有無と、表示色はGoogle Calendar のアプリでの表示 ON/OFF と色設定に連動しています。

トラッキングについて

  • ウォーキングで使ってみましたが、スマホのGPSと連動できるのでGPSの捕捉を待つ必要もなく、また電池の持ちにも影響がありません(上の写真、左から3つ目)。歩行速度・距離も非常に正確に計測され、心拍との関係なども確認できます。この画面の心拍の数値はリアルタイムに変化します。
  • 睡眠トラッキングでは、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の3つの変化や比率が確認できます(上の写真,もっとも右)。睡眠中の心拍の変化や動きの頻度もわかります。なおアカウントの居住地をUnited Statesに設定していてもパルスオキシメーター(酸素飽和濃度計)は動作しませんでした。


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上の写真はウォーキング後のトラッキング結果で、途中、水分補給の休憩時に心拍が下がっていることなどがよくわかります。電池の持ちはスペック上4日で、Apple Watch や Wear OS のデバイスに比べればかなり持ちますが、独自OSのスマートウォッチとしては短めです。しかし心拍が常時計測されているとか、常時時刻が確認できるということを考えると悪くないと思います。また電池がなくなると「時計モード」に移行し、時刻表示だけ(つまりただの時計)になりますが、さらに7日間動くのは美点かと思います。

実際の電池の持ちはどうか。電池切れで時計モードになるまで使ってみました。設定としては,時計を見る動作で表示を点灯させる機能をOFF(意図しないときには点灯してほしくないため)。しかし心拍計測とアクティビティの計測は常時ON。もちろんスマホとのBluetooth連携もONにしたままですが、なんと丸8日間、電池が持ちました。一日中装着している日もあれば、夜寝ている間は外していたり、ゴロゴロしていた休日はあまり付けなかった日もありましたが、使い方によってあまり電池消費の変動はないようで、かなり正確に、一日あたり約12%の電池消費でした。最近のファームウェアアップデートで電池の持ちが良くなったという情報もありましたが、スペックの倍も持つとはびっくりです。ここからさらに心拍の計測をOFFにしたり、アクティビティの計測をOFFにするとさらに電池の寿命が伸びるでしょう。時刻、スケジュールと通知の確認、電子マネーが中心で、特に運動をするとき以外の歩数などに興味がない・・という場合はアクティビティOFFで使うのもありかと思います。なお Apple Watch は電池の持ち時間が短い上、電池残量が残り10%になるとSuica等の電子マネーも使えなくなるとのこと。電車に乗っている間に電池切れになると改札を出るときが大変だそうです。それに対してこのスマートウォッチは、電池が切れかけて時計モードになっても電子決済はできるそうです。



この動画では、メール(gmail)とLINEの通知の様子を紹介しています。スマホの通知に現れる文面は全て読めます。また、短文の返信ができます。スマホを常時かばんに入れている人には特に便利だと思います。

各種トラッキングの精度や、スマホ連携機能のあれこれはしっかり作られており、中途半端な実装がなく不満が生じにくい出来かと思います。黒外装はチープな時計に見えがちかという心配もあったのですが、大きめのダイヤルに風防の面積も大きく、色もわずかにブラウンがかっていて、以外に遠目でもプラスティッキーには見えません。ダイヤルの細かな同心円状の溝の輝きにも品があり、インデックスや数字・ロゴも立体感があって意外と高級感のある見た目です。Suica が使えるようになるのがますます楽しみになってきました。
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2020年04月26日

ハイブリッド・スマートウォッチ

以前,機械式時計と組み合わせられる時計バンド型のスマートウォッチ、wena wrist proを紹介しました。以後トラブルもなく快調に動作しており、コンビニの買い物などでも日々利用しています。電池のもちもよく、約1週間持ちますし,スマホからの通知も確認できます。ということで特に不自由していませんが、わずかにあと一歩というところがありました。そんな中、あるニュースが。GARMIN のスマートウォッチがSuicaに対応するというのです。

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スマートウォッチは数あれど、快適に買い物ができる機種はそう多くありません。日本国内で買い物に使うには、非接触ICカードの標準規格FeliCaに対応している必要があります。その代表例としてまず挙げられるのはApple Watchでしょう。2世代目の Apple Watch Series 2 から Suica にも対応し、電車に乗れる唯一のスマートウォッチの地位を長らく保っています。しかし、Apple Watch は iPhone や iPad 等の Apple 製のデバイスと連携させる必要があり、Android スマートフォンでは使用できません。その点、上記 wena wrist pro はAndroid スマホとも連動して使用できますが、FeliCa の電子マネー機能を使えるようにするには一時的に iPhone または iPad が必要で、また Suica にも対応していません。ハードウェア的には可能そうなのになぜこんなことになるのかは「大人の事情」等と言われつつも闇の中で、僕自身もそう簡単に可能になるものだとは思っていませんでした。そこに、Garmin の突然の Suica 対応発表というわけです。

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そうなると俄然興味が湧くもの。そもそもこのニュースを聞く前から、GARMINのスマートウォッチには興味があり、それはこのアナログ式(針式)とデジタル式(ディスプレイ式)が組み合わされたモデルがとても良さそうだったからです。そんなことで、まだ Suica のサービスインまでには1ヶ月ほどあるというのに、手早く手配してしまいました。ついでに、ミラネーゼタイプ(金属メッシュタイプ)の時計バンドも2つほど Amazon で調達。1000円ちょっとでいろいろ見つかりますが、1つは Apple Watch にあるのと同様の磁石タイプで、もう1つはバックルを外しても切れてしまわない(時計を落としにくい)三つ折りバックルタイプのものです。

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ディスプレイがONになるとこんな感じになります。カラーディスプレイを上下に備えていて、その面積も意外と大きい。それに対し冒頭の写真はなにも操作しない通常時のもので、ディスプレイが消えるとその枠なども全く見えず、本当にただの時計に見えます。針式なのでもちろん、そのまま時間が確認できます。個人的に、いつでも時間が表示されていることが時計の条件。手の動きで画面がONになるタイプの時計は、さりげなく(打ち合わせの相手などに悟られずに)時間を確認することができないので個人的にはNGです。最近のApple Watchには常時ONのモードがありますが、それはそれで電池のもちが悪い。また、明るい環境では非常に見ずらいのも困ります。前に紹介した wena wrist pro も日中屋外では画面が見づらいのですが、アナログウォッチと組み合わせることができます。しかし、wena wrist pro はブレスレットの金属コマがしっかりできていることもあってバンド単体で 85g と重く、やはり重量のあるブライトリングのヘッド(時計部分)と組み合わせるとなんと200gほどにもなります。それに対してなんと、この vivomove Style は、純正のナイロンストラップなら全体でたった35gです。

vivomove シリーズには現在、大きく分けて4種類がありますが、上下にカラーディスプレイを備えるのはこのvivomove Styleと、より高級感のあるvivomove Luxeがあります。どちらにするかで少し悩みました。Luxe はステンケース+サファイア風防が魅力的。しかし、現有のブライトリングと同じシルバー外装+黒文字盤というのも面白くありません。いずれもスーツから普段着ぐらいのシチュエーションで幅広く使えますが、スポーツウェアを着て運動するときにはちょっと似つかわしくない見た目です。そういうこともあって、今回はよりカジュアルな Style にしました。寝ているときに付けて睡眠の質を測るにはできるだけ軽くしたいということもありました。

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しかし個人的にはナイロンストラップには不安がありました。付け外しがやや面倒なことのほか、濡れたときに乾きにくいなどということもあり、上記のように、今回は前から気になっていたミラネーゼタイプのストラップを一緒に買いました。1つはこの磁石で取り付けるタイプで、折り返し部分でかなり急な角度に曲がることもあって非常に柔軟性が高いです。ミラネーゼは多かれ少なかれ透けますが、黒色ということもあって透かすとかなり向こうが見えます。厚みも薄手で、軽量。vivomove Styleはヘッド(時計部分)の重量が約25gで,ナイロンバンドが約10gですが、このミラネーゼストラップは33gで,ヘッドと合わせて58g。依然としてかなり軽量ですし、少し腰のあるナイロンバンドと違って復元力が働かない(まっすぐになろうとしない)ので、装着感は軽いです。ヘッドとブレスレットの重量バランスが良いと時計が安定しやすいこともあって、これを気に入って使っています。冒頭の写真はもう1つのバックルタイプのブレスレットで、これは単体重量が45g、時計につけて70gになります。長さが決まっていて、装着するたびに調整する必要がなく便利ですが、装着状態でキーボード操作をするとバックル裏のストラップ端が手首に当たって痛くなりがちなので、どちらかというと内側にまったく凹凸のないマグネットタイプのほうが今は気に入っています。通常は緩めにしておき、運動のときにちょっときつくするとかいうのも簡単にできるのも美点です。
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