2010年12月20日

How are you, PHOTOGRAPHY? 展 搬入

京都で開催されている How are you, PHOTOGRAPHY? 展への出展のため,京都へ出向いて搬入をしてきました.21日(火)〜26日(日)の6日間,同時代ギャラリー 京都 で展示されています.

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展示の様子は上の写真のような具合です.まだ会期はこれからですので,写真にはぼかしを入れていますがご容赦下さい.このような写真展での展示はこれで6回目,京都のこの写真展では昨年に引き続き2回目ですが,今回はニコマートMLの知り合いで,私をこのような一坪写真展に誘ってくださった方と同じ会場での展示となりました.今回はさらに弟も同じギャラリーということで,壁面も3人で隣同士にしました.上の写真に写っているのがちょうどその3人の写真ですので,ちょっと,こっそりグループ展?という感じになっています.私の写真は右手前の4点です.

さて,最近の私の写真ですが,写真展に出しているものは仕上げがちょっと絵画調で,写実的でリアルな写真というものとはちょっと違っています.前の写真展でも,「・・これ,ほんとに写真ですか?」と聞いた方が多かったとか.・・ということで,ちょっと舞台裏?をご覧に入れましょう.

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上の写真は私のオタクルームのうち,暗室のあるエリアです.ポータブル暗室という,一畳分ぐらいの小さな暗室が左手にあります.その中に置いてあるグレーの機械は引き伸ばし機という,ネガの像を印画紙に大きく投影する機械です.なぜか引き伸ばし機が3つに増えてしまっており,右手前のまるっこいのも引き伸ばし機です.実はこの右手の引き伸ばし機は,知る人ぞ知る?ニコン純正の引き伸ばし機(RA350)で,ちょっとしたレアモノです.国産では珍しく,純機械式のオートフォーカス機構がついています.また写真の形を歪ませたり部分的にピントを外したりする機構も付いていて,かなり凝った機械ですが,白黒専用で,また大きなフィルムもかかりません.

暗室の中に置いてあるのはニコン製のものよりも大型のフィルムがかかる引き伸ばし機(QE69)で,これはカラー引き伸ばし機です.ただし僕はカラーの引き伸ばしはしません.ですがカラー引き伸ばし機は写真のコントラストを細かく調整するのに便利なのと,このQE69はいろんな変わった形のフィルムを引き伸ばしするのに便利なメカがついているので最近はメインとして使っています.

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狭いところで引き伸ばし作業をするときに苦労するのが,現像液などの液体を扱うところです.普通,印画紙へのプリントをするときには,現像液・停止液・定着液と水洗,4種類の液体を使うのですが,そのためにぞれぞれバットを並べていると場所が足りません.特に大きい印画紙を扱うほど,場所を食います.そこで私の場合はホームセンターで押し入れ用の衣類棚を買ってきて,これに薬品を入れて引き出しながら現像しています.写真では,一番上の青いケースが現像液,その下の衣装ケースは上から順に停止・定着と水洗槽にしています.これで,狭いながらもなんとか身をよじれば,半切の印画紙(35x43cmぐらい)までが処理できるようになっています.印画紙は,印画紙袋から取り出して引き伸ばし機に置き,ネガの光を当てた後も,現像・停止・定着までが終わらないと余計な光を当ててはならないので(印画紙は赤い光には反応しないように作られているので,暗室専用の暗くて赤い灯りは大丈夫です),それまでは,暗室内は薬品の匂い(現像液は匂いませんが,停止液は酢酸でかなり臭いし,定着液も独特の匂いがします)で臭いのですが,閉めきって我慢です.

私が展示する同時代ギャラリーの展示作品には前衛的なものがけっこうあり,独特の雰囲気を醸し出しています.最近はデジタルカメラでの作品も結構増えていますし,パソコンでの画像処理もよく使われています.一方で,いかにも伝統の技法を使った銀塩作品に見えるのに,実はデジタル,というものもあったりします.もちろん写真は自由なものに違いないのですが,こだわりゆえか,意外と堅いことを言う人も時々おられます.その点,この写真展では,自由な表現が一切遠慮することなくあふれているのが魅力です.僕の写真の右に展示されている大型の作品も,えっ?と驚く,ちょっと危険な香りのする面白い作品ですよ.

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展示が終了しました.出展した写真をこちらに掲載しています.
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2010年05月30日

猫!?

前にもお知らせしましたが,現在,大阪写真月間「写真家150人の一坪展」が開催されており,私もキヤノンギャラリー梅田で写真を展示しています.

搬入日は広島から帰ってくることが出来なかったため,もともとこの写真展にお誘いくださった知人に搬入・展示をお願いしていました.ですので,やっと土曜日に展示されている様子を見に行くことが出来ました.さすが展示経験豊富な方で綺麗に展示くださっていて,感謝感激です.

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写真はご覧のようにアイボリーの印画紙に風景写真をプリントしたもので,一見すると鉛筆画のような,小説の挿絵のような雰囲気の写真に仕上げました.印画紙が画用紙のようなザラッとした質感なのと,焼き方も少し工夫していますので,多くの方が一瞬,絵画だと思われたようでした.在廊当番をされていた方とお話すると「昨日もこの写真は,どうやってるんでしょうと聞かれる方も多くて,人気でしたよ」ということで,狙い通りで嬉しかったです.私がいる間も写真を間近で観察される方などいらっしゃって,いくらかお話することが出来ましたが,写真が欲しいと言ってくださった方があったり,よかったです.

私が在廊していた間にも,またそれまでにも,知り合いの方々が見に来てくださいました.たった5点だけなのですが,わざわざ梅田まで来ていただいて,ありがたいことです.お昼には元同僚や,昨年夏にニューオーリンズでお会いした芸術分野の方がいらしゃって,お昼ご飯をご一緒させていただきました.またそれからも弟の同僚の方がいらっしゃったり,前の研究室の学生さんが遠方のお友達を連れて来てくださったり.たまたま自分が在廊しているときだったので,会うことができてよかったです.

そんなこんなで少しの間はギャラリーにいました.で,他の写真はじっくり見たのですが,自分の写真はもうよく知っているので実はあまりちゃんと見ていません.タイトルカードも,貼ってあるのをちゃんと見たのがもう夕方でした.で,なにか違和感があるのでよく見てみると・・・・そのタイトルカードには「素猫」と書いてあるじゃないですか!そこ,「けものへん」じゃなくて「てへん」でしょう!

仕方が無いのでボールペンで横線を引いて訂正しておきましたが,いやはや,なんというか,笑ってしまいました.遠目にはわからないのですが,いらっしゃったお客様にはタイトルカードをのぞき込んでいる人もいたので,「??」と思われたのでしょう.展示の前には展示連絡票をFAXで送っていて,それはプリンタでしっかり大きめに「素描」と書いてあるのですが,まあ,なんというか,誤変換でしょうか.そびょうと打てば間違えないはずですが,一文字ずつ入力したのかもしれませんね...

ともあれ,まあそれは細かい話.夕方からは他のギャラリーで展示されている知り合いと3人で集合し,5つのギャラリーを回りながら写真談義.福島界隈の下町を散策しながら少し写真撮影して,その後,こだわりの蕎麦屋で飲みながら,まったりと過ごしました.注文してから打ってくれる蕎麦は素晴らしく美味しかったです.充実した一日でした.

写真展は水曜日まで開催しています.展示の様子は後日こちらにもアップロードします.
posted by しんさく at 17:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 写真

2010年05月12日

今年も出します「写真家150人の一坪展」

3年前から出展を続けている,大阪写真月間「写真家150人の一坪展」に今年も出展します.今回の写真,これまでとはちょっと違って柔らかな印象に仕上げまして,一見すると鉛筆で描いた挿絵のような,そんな写真になっています.お時間がありましたらぜひお越しください.

期間:2010年5月27日(木)〜6月2日(水)
時間:10:00-18:00(最終日15:00まで,日曜日休館)
場所:キヤノンギャラリー梅田(大阪市北区梅田3-3-10 梅田ダイビル B1F)
   アクセス:JR大阪駅 桜橋口より西へ徒歩5分(地図はこちら


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今回の写真展,会場は上記の通りキヤノンギャラリーとなりました.日曜日が閉館なのは残念なのですが,キヤノンギャラリーではDM用のはがきを作ってくれるようで,しかも抽選で決まった展示壁面が1番になったので,ご覧のように筆頭に名前が挙がっています...

写真の搬入・搬出は水曜日に行われるのですが,仕事が広島に変わってしまったため,既に写真は仕上げてしまったものの,さてどうしよう,と思案しておりました.そこに,とある方が助け舟を.この方,そもそもこの「大阪写真月間」と,12月の「How are you, photography? 展」とに私をお誘いくださった方.ともかく,おかげさまで4度目の参加,How 展も含めると5回目となり,自分自身もどことなく「続けている」と言ってもいいかな,という気分になれるのもその方のお陰です.


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大阪写真月間「写真家150人の一坪展」では5月下旬から,5つのギャラリーを一斉に借りて展示が行われます.実は今回,弟も初めて参加することになり,私のモノクロとは正反対?の,デジタルカメラ「ライカM8」で撮影したカラー写真を富士フイルムフォトサロンに展示するようです.また上記の方はオリンパスギャラリー(前期)で展示されるということで,休日の展示日(土曜日)にはぜひギャラリーを回って全て拝見しようと思っています.

地域の写真クラブの写真展などでは,山並みや花など,いかにも「美しい」写真がずらり,といったものがありがちなのですが,この2つの写真展はまったく違います.写真学校の在校生など若手の写真家や,前衛的な作風で長く続けておられる方の写真などメッセージ性の強い作品が多く,それらが抽選によってランダムに隣り合わせになる.そのため気に入った写真,自分には理解出来ないなあというもの,いろいろあって刺激的です.写真に興味を持っておられる方は,お気に入りの写真を探して見られると楽しいと思います.

展示前に写真はアップロードできないのですが,ちょっとだけ,展示5点のうち1点のクローズアップを.


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私のモノクロ写真のウェブサイト "Photogradation"にもたくさん写真を掲載していますが,やはり写真の魅力はプリントにあります.特に最近の私の写真は印画紙や仕上げが特殊で,質感が普通の写真とは全然違います.「ネガは楽譜,プリントは演奏」(The negative is the score, the print is the performance) という有名な言葉がありますが,今回はかなり抑揚やタメの効いた演奏になりました.是非お運びください.

今回展示が行われる,5つのギャラリーの地図はこちら.

より大きな地図で 大阪写真月間2010会場地図 を表示
posted by しんさく at 01:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 写真