2020年10月05日

機械式デジタル時計作りました

また突然ですが、機械式のデジタル時計を作りました。機械式と言っても動力や計時はゼンマイやテンプのような機械式ではないのですが、各桁の表示は電子式ではありません。自分の好みとして、デジタルは便利なものの光っている時計はあまり好きではなく、液晶も視認性が今ひとつ。また24時間表示がいいということもありますが、それよりもまあ、せっかく時計を置くのなら世界に1個しかない変なのがいいな、というのが大きいです。

clock2.jpg


早速ですが中身はこんな構造になっています。4桁ありますが、中央の円筒(選択カム)でレバーを上下させることで、どれか1つの桁を選んで回転させるようになっています。またすべての桁は0〜9の10文字ありますので,23:59 から日付が変わって 00:00 になるときなどは21回も文字盤を進める動作があり、別途、桁を選ぶ動作も途中に入るので数十秒を要します。また音も大きいですが、区切りの時間がわかりやすく、時報代わりといったところかもしれません。サーボモーターは1つだけで、基準位置から右回転で桁選択の変更、左回転で選択した桁を1進める動作ができる構造になっています。制御は micro:bit で行っており、どんな場合でも最小の手順で桁を動かすようになっているほか、bluetooth でPCから時刻設定ができる機能もつけました。



構造の説明や動作の様子は例によって YouTube の動画で見てみてください。今回のものは部品点数もかなり多く、パーツは27種類、75個にもなります(はめ込む白い文字パーツだけで40個ありますが)。また動作も結構シビアで、3Dプリンタの細かな精度の問題で部品が引っかかって桁が進まなかったりしました。そういう部分の追加工や微調整はけっこうありますが、例によってほとんどのパーツは3Dプリンタでできており、他に必要なのは制御用の電子回路部分の他には250円ほどで買えるサーボ1個と針金ぐらいです。

clock6.jpg


文字盤を少し上向きにしたり、ほぼツライチで表示されるようにしたこともあり、視認性も良好。大きさも、高さは文字の大きさで決まってしまい小さくするのは不可能ですし、幅も小さく、文字間隔もかなり詰められていると思います。かなり音が大きいのは確かですが、時間がないときの来客時にはいいかもしれません笑

形状データやプログラムは,Thingiverseこちらでダウンロード可能です。
posted by しんさく at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子モノ
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