電池を取り込んでセットし、充電後に排出する部分は3Dプリンタで作ります。中央の円筒に電池がはまるようになっていて、その円筒をサーボモーターで回転させることでこれらの動作を行います。充電器は手持ちの中から、もう使っていない古いものを使い、その充電ランプを micro:bit というマイコンで読み取り、サーボモーターを制御します。
作り始めたのは平日の火曜日の晩。晩ごはんの後に開始し、円筒と枠の部分を設計・造形して試してみたら、案の定といいますか、電池が詰まりやすくて使い物になりません。早速ものづくりの洗礼を受けたな、と思いながら、翌日、円筒にコブをつけて余計な電池をかき分けるよう設計修正し、毎回確実に電池がセットできるようになりました。木曜日(仕事が休みでした)の午前には電池の接点を作り、充電ができるように。その後、外装(筐体)を設計・造形しつつ足りない部品を注文し、それが届いた金曜日の晩にはほぼ完成。土曜日に細部を整え、動画を作って完了という、1週間にも満たないプロジェクトでした。
せっかくなので、これまでは手抜きの極みだった(というよりも、このブログに差し込むためだけだった)動画について、BGMやテロップも入れてきちんと作ってみました。ぜひ音声ONで御覧ください。
いろいろと書かずとも、この動画を見ていただければすべてわかると思います。今回、感心したのは micro:bit の便利さ。特に開発環境のブロック式のプログラミングは、「こんな面倒くさそうなもの使うか」と思っていたのですが、それがそうでもなく、ミスが未然に防がれる作りになっていて感心しました。最初からサーボモーターを制御するブロックもあり、とても標準的な作りと言うか、変わったテクニックはまったく必要なく、各電池の充電時間を記録・表示する機能なども簡単に組み込めました。
設計データやプログラムは全てダウンロード可能です(YouTube 動画の説明欄にリンクがあります)。材料は、廃品の充電器を利用するなら、最低限購入する必要があるのは micro:bit(約2000円)と小型サーボ(約250円)に、3Dプリンタのフィラメント(約400g, 約1000円)ぐらい。筐体部分は精度を必要としないので、木工などで作るのも楽しいと思います。ぜひ作ってみてください。
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