2020年07月28日

ホバークラフトを作ろう(12)EDFを使ってみる

エンジン式のホバークラフトにこだわっている僕ですが、実はこっそり電動にも手を出していました。やっぱり好きなだけ始動・停止ができ、速度制御も柔軟、しかもパワフル・・という最近のブラシレスモーターは魅力です。普通にモーターとプロペラを買ってもいいのですが、EDF (Electric Ducted Fan = 電動ダクテッドファン) なら小型でプロペラと筐体が一体になっており、搭載しやすく怪我をするリスクも少ないのでいいかと思い試してみることにしました。急ぐものでもないので、Aliexress で一番安いやつを探し、注文しておいたら1ヶ月ほどしてから届きました。1800円ほどです。

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EDF そのものは安いのですが、実際に動かすとなると周辺のものがいろいろと必要です。まずはバッテリー。ラジコン用バッテリーはセルのみで保護回路などなく、扱いを誤ると発火の恐れがあるなど少し危険なものです。ですので手を出さないでおこうと思ったのですが、結局買ってしまいました(エンジン式のホバークラフトでも受信機用電源を軽量化するために必要になったので、そちらも別に買っています)。3セル、500mAh の小さなもので、1,312円。これに充電器(2・3セル兼用,970円)、モーターを制御するESC(スピコン、30A, 1,124円)が必要になりました。他にコネクタや熱収縮チューブのセットも買いましたが、一番高くついたのは火災予防のアンモボックス(弾薬箱, 2,196円)。しかし安心には代えられません。

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Blender でのモデリングにもかなり慣れてきて時間もかからなくなってきました。EDF の能力(風圧)が高く余裕があるので、今回は手軽に遊べるようにと小型にしました。造形パラメータもあまり軽量化にはこだわらず強度重視で、PLA で造形。小さいですがバッテリー込みで実測377gになりました。


こちらが制作から試運転までの動画です。今回は EDF のパワーチェックから造形など一通りがわかる動画にしてみました。EDF は一番安いものでしたがパワーはかなりあり、推力は750gとのこと。つまり自重よりも推力があるわけで、作りようによっては地面効果がなくてもまっすぐ上昇するパワーがあります。しかし消費電流は25Aなので、フルパワーで連続運転すると電池は1分ほどしか持たない計算です(モーターやESCがそんなに長い連続運転には耐えられないと思いますが)。ガレージでは、フルスロットルは使えても一瞬で、それでも暴走したりしますが、どうも風速が早いためか浮力の中心が後ろ寄りで、重心も後ろに寄せているのですが前下がりになり運転がしづらいです。少し大きいバッテリーを積んでもいいかもしれません。ちなみにこれぐらいのハーフスロットルで遊ぶぶんには10分ほど動かせました。意外と遊べますが、エンジン式と違って電池がなくなるとそれで終了。予備があれば交換はすぐですが、なければかえって充電する他ありません。
posted by しんさく at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ラジコン