2020年05月23日

腕時計バンド問題

腕時計の楽しみ方(悩み方?)の1つにバンドをどうするかという問題があります。デザインの好みの他に、快適性や耐久性などいろいろと考慮する要素があります。これはいいなと思っても生活しているうちに、意外とだめだったとかいうものも。最近は1000円程度でいろんなタイプのバンドが入手しやすくなっていることもあり、いくつか試してみました。

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腕時計のバンドにはかなりいろいろなタイプがありますが、まずは素材(革・金属・ファブリック)で大きく分類することができると思います。革はドレッシーですが、汗などで痛みやすいほか後述するように柔軟性や安全性の観点であまり好みでないので、ファブリックと金属からいくつか入手してみました。

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この1ヶ月で入手したバンドを並べてみました.多くは amazon の国内発送のものでも1000円台で入手でき、AliExpressなら時間はかかりますがもっと安くで入手できます。例えば一番左のものは AliExpressで送料込み7.55ドル(約800円)で入手しました(そもそも中国からの低価格便で時間がかかる上、コロナウイルスの影響でさらに遅延がありましたが・・)。

これらのバンドで最も気になるのは重量でしょう。そこで、それぞれ測定してみました。なんとその重量比は10倍以上。しかし後述するように実はバンドの重さは(慣れにも依存しますが)実はさほど決定的な違いではなく、他の要素が快適性に影響することがままあります。

その1つはヘッドとの重量バランスです。あまり軽いバンドですと、姿勢により時計本体(ヘッド)が自重で下がろうとし、腕の周りを回転します。ある程度きつくすると回らなくなりますが、それでも少しずれると腕が曲げにくくなったりして不快の原因になります。ヘッドとバンドのバランスが取れている方が快適になることが多いです。私の場合,運転中にハンドルを9時15分位置で握ったときに時計が縦になり,下にずれようとするのがかなり気になってしまいます。Garmin vivomove Style はヘッド単体の重さがたった25gと軽いのですが、それでもこれらのバンドの中では重いものほど回りにくくて快適に思えます(バンドと腕の摩擦の大小にもかなり影響されます)。

もう1つは柔軟性です。柔軟性なら金属よりも革やファブリック(布)のほうがいいだろうと思えますが、さにあらず。革mはもちろんファブリックのタイプでは、多かれ少なかれ、バンドが真っすぐになろうとする力を持ちます。これによって腕を締め付ける力が不均等になり、ちょっとした不快感の原因になります。使い込むと手の形に沿うようになるということはあるのですが・・・その点では、金属ブレスレットは曲げても元の形に戻ろうとする力は働きませんので、締め付け感が出にくいと思います。

金属製のバンド(ブレスレット)にも、細かなコマをピンで繋いだタイプの他に、金属の網のような構造のいわゆるミラネーゼタイプと呼ばれるのものもあります。特に薄手のミラネーゼの柔軟性は非常に高く、簡単にくしゃくしゃになるぐらいですが、本来の曲げ方向以外には曲がりにくく、強度もかなり高いので、伸縮性はほとんどありません。

就寝中の睡眠トラッキングなどでは逆に、尖った角がないファブリックタイプのバンドが快適です。ただし時計部分はどうしても飛び出しているので、うつぶせ寝のときなどは邪魔になりやすいのはかわりませんが・・

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他に気になる点として、バンドの平坦性があります。まず内側。内側に凹凸があると、外したときに腕にその跡がくっきりと付きます。特に長時間のPC作業でブレスが机に当たっていたりすると、内側に凹凸があると当たった部分が痛くなりがちです。外側の平坦性も、なにかにひっかかったり傷付けたりと行ったことの確率に影響します。

バンドと肌の摩擦も大きく違います。ミラネーゼタイプは通気性が良い上、細かな点で腕に接触するからか、汗を書くような使い方でも張り付く感触がなくサラサラ感がかなり高いブレスレットです。逆にいうと肌との摩擦が小さく、動きによってずれやすいです。同じ金属製でもコマを繋いだタイプは肌に密着しやすく、緩めの装着でも、少々の生活動作ではずれにくいという良さがあります。

最後に装着時の安全性について。装着時にバンドが切れてしまう(C字型になる)タイプは落下リスクが大きく、また、装着時に落とさないように気をつけるストレスがあります。外すときも切れてしまわないタイプは腕を通してしまえば安心なので、私個人的にはかなり重視するポイントです。

これらを総合して、今回購入したバンドについて少し感想を書いておきます。純正タイプは見た目も品質もよく、軽くて運動にも差し支えないので、なるほど純正か、という納得感があります。しかし上記のように脱着時に切れてしまうことと、軽すぎて姿勢によって向きがずれがちという問題点はあります。この手のバックルは長さ調節の手間がありませんが、逆に言えば毎回の装着時に長さを気にする必要があるという細かなストレスもあります。

カーキ色のバンドは非常に安価なものですが、純正よりもさらに軽い上、装着感も柔らかです。長さが自由に調整できるので、激しい運動時は締め付けを強くするなどの対応も簡単です。しかし両端の留め具もプラスティック製で成形時のバリもあり、どうにも品質感が低いということはあります。

ミラネーゼタイプは2つ購入しました。市場には脱着時にバンドが切れてしまうタイプが多いのですが、その中で探して上の写真の切れないタイプを見つけて購入。本命視していたのですが、私の場合腕が太く、ちょうど内側に来るバンドの端とバックルの折れ目の端がほぼ同じ位置になってしまいます。このため内側の段差感がかなり大きくなってしまうのが難点でした。腕の太さによって評価が変わると思います。

磁石タイプのミラネーゼブレスレットは Apple Watch が採用しているのと同様のタイプです。両端の金具も金属製で、品質感が高い上、柔軟性が極めて高いのが特徴です(そうでないと留め具部分で折り返せないので当然ですが・・)もう1つのミラネーゼタイプはかなり腰があり、一定以上は曲がらないのとは大きく異なります。このバンドも長さを微妙に調整できるのが利点ですが、逆に言えば装着時に微調整する必要があります。装着感はサラサラで夏場は特に良いだろうと思いますが、滑りやすく時計がずれやすいのと、磁石が強力で、ヘッドに近づけすぎると針がずれることがあります。また金属製のオフィス机で薄型のキーボードを使っていると、バックル部分が机に吸い付くことがあります。柔軟性が高い上に内側に凹凸がないので、ズレと磁石の問題以外はかなり良いのですが・・。磁石のついた部分が留め金を通ってしまうので、厳密な意味では「脱着時に切れてしまう」タイプのブレスレットですが、実際には最大まで緩めてから掌を通す装着法になるので問題はありません。留め金の一方を使わずに、直接バネ棒の周りを回す方法で付けられないかとも思ったのですが、幅が微妙に20mmを超えていて不可能でした。また留め金の形状から、時計に傷がつくリスクがあります。

最後に、最も重い金属ブレスですが、意外にこれが最も違和感がないブレスレットです。ヘッドと合計でちょうど100gですが、この時計までに常用していた時計(BREITLING B-2)はヘッドとブレスの合計で200gほどあったので、それに比べれば重さは半減です。時計がかなりずれにくく、内外の凹凸も気にならないレベルで、見た目も合格レベルです。あとは耐久性がどうかでしょうか。ちなみに私の場合、コマを1つ外して長さがちょうどでした。

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その後結局,さらにもう1つ金属ブレスレットを購入してしまいました。これはさすがに1000円台とはいかず、4000円少々しました。よく似たデザインのものが2種類売られていて、1つは長さを調整する部分が割りピンになっている廉価版。もう1つは上の写真のスクリューピン式(長さ調整のピンが太く、マイナスネジで固定されているもの)。1000円ほど違いますが、ピンが違うだけでなく、クラスプ部分も違います。このタイプは弓型の部品が削り出しで高級感・しっかり感があり、ブレスレット部分(各コマ)に厚みもあるようです。そのかわり93g(ヘッド込み118g)ほどになりますが・・またバネ棒を通す穴が太めで、普通のバネ棒だと少しガタツキがあるので、直径2mmのバネ棒を別途調達してガタツキを抑えました。良い感じです。結局、「相対的にヘッドが重いとずれやすいが、ブレスが重い分には問題ない」ということになりそうです。個人差があるとは思いますが・・
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2020年05月21日

Garmin Pay Suica 始動!

5月下旬よりサービス開始とアナウンスされていた Garmin Pay Suica ですが、下旬初日の今日、サービスインしました。さっそく設定してコンビニで買物をしてきました。

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設定は簡単。僕の場合、既に Google Pay はインストールしてあったので、Garmin Connect アプリで名前や生年月日等を入れ、1000円チャージするだけです。コンビニの買い物でさっそく活躍の機会がありました。

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当然ながら無事、買い物完了。気になっていたのは「パスコードを入れる必要があるのか」という点。これまでの Garmin Pay では、腕から外すとパスコード認証がクリアされ、再度パスコードを入れないと買い物ができなかったそうですが、今回「ラピッドパスカード」なる設定が追加されています。

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上の画面では Suica がラピッドパスカードに設定されています。この設定でいったん腕から外し、パスコードを入れなければならない状態になっているのを確認した上でコンビニで支払いをしました。結果、難なく買い物終了。面倒なパスコード入力などなしにかざすだけで買い物ができそうです。

チャージも楽に行えます。wena wrist pro ではNFC経由でチャージが行われるため、スマホに wena を接触させてチャージする必要がありましたし、チャージに使える機種も限定されていました。 Garmin の場合は bluetooth 経由でチャージが行われるようなので、特に近づける必要はありません。
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2020年05月09日

ハイブリッド・スマートウォッチ(2)

今回は、Garmin vivomove Style の動作の様子についてまとめました。



画面表示と操作の様子を動画で撮影してみました。この動画では既に、表示されるウィジェットやアクティビティを絞り込んでいますが、他にはミュージックコントロールやカロリー消費量の表示、ヨガやスイムなどの他のアクティビティも設定できます。

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スマホにインストールする連携用のアプリ Garmin Connect も良く出来ています。時計の仕様や動作などはあちこちのサイトで確認でき、取説もダウンロードできるので、ここではなかなか見つからない情報について少し紹介しておきます。なおこれは Android スマホと連動させた場合で、iPhoneの場合は動作が異なる可能性があります(例えばメッセージへの返信はできないようです)。

動作全般について

  • 時計の分針は10秒に1回動きます。つまり1周を360ステップでカバーしているようです。針がずれたときに補正(位置合わせ)ができますが、この分解能も同じだと思います。
  • (少なくともAmazonでGARMIN公式から購入できる国内版では)言語設定は英語と日本語のみです。英語のほうが表示が見やすく文字もきれいですが、カレンダーの予定や通知のメッセージ(例えばLINEの着信時の相手名やメッセージ内容など)はちゃんと日本語で表示され、問題ありません。
  • ウォッチフェイスは6種類と書かれていますが、基本デザインが6種類というだけで、それぞれの種類について上と下のディスプレイ内の表示を独立に選んで組み合わせることができます(上の写真,左から1つ目)。どのデザインを選ぶかによって変わりますが,上の表示は13〜16種類、下の表示は10〜13種類(いずれも「なし」を含む)から選べます。同じ内容を表示させる設定でも、上と下で表示のされ方が違うものがあります。さらに各表示の色設定が変えられ、針やバーの色だけが変わるような動作になります。前記事の写真は、6つ目のデザインを選んだ状態で,上ディスプレイが「ステータス」で、電池残量のほか、通知の有無などがアイコンで表示されます。下部は「秒カウント」です。時計に秒針がありませんが、この表示により秒を確認できます。

通知について

  • 通知は、スマートフォンの「通知」に現れるものから必要なものを選んで表示できます(一部を選ぶことは出来ず,すべてが表示される、と書かれている記事も見かけましたが、少なくとも現在の Android スマホでは、アプリごとに通知の有無を切り替えられます。上の写真、左から2つ目が選択画面です)。
  • LINEの着信時には、バイブレーションで通知されるとともに、画面に自動的にアイコンと相手先名が表示されます。そのときに画面をタップするとメッセージが読めます。横スクロールでページを進めて、スマホの通知で読めるぶんは全文を読むことができます。返事は定形の6通り(OK : はい、NG : いいえ、Thanks! : ありがとう、On my way : 移動中 など)から選ぶ方式で、LINE でもちゃんと送信者宛に返信ができます。
  • カレンダー(予定)の表示では、どうやら24時間以内の予定が表示されるようです。画面をONにして横にスワイプして現れる概要画面でも複数の予定が表示されます(3行以内)。当日の終日の予定は1行で表示され、開始・終了時間のある予定は2行で表示されます。翌日の予定であれば曜日と開始時刻が、当日になると開始・終了時刻が表示されます。表示の有無と、表示色はGoogle Calendar のアプリでの表示 ON/OFF と色設定に連動しています。

トラッキングについて

  • ウォーキングで使ってみましたが、スマホのGPSと連動できるのでGPSの捕捉を待つ必要もなく、また電池の持ちにも影響がありません(上の写真、左から3つ目)。歩行速度・距離も非常に正確に計測され、心拍との関係なども確認できます。この画面の心拍の数値はリアルタイムに変化します。
  • 睡眠トラッキングでは、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の3つの変化や比率が確認できます(上の写真,もっとも右)。睡眠中の心拍の変化や動きの頻度もわかります。なおアカウントの居住地をUnited Statesに設定していてもパルスオキシメーター(酸素飽和濃度計)は動作しませんでした。


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上の写真はウォーキング後のトラッキング結果で、途中、水分補給の休憩時に心拍が下がっていることなどがよくわかります。電池の持ちはスペック上4日で、Apple Watch や Wear OS のデバイスに比べればかなり持ちますが、独自OSのスマートウォッチとしては短めです。しかし心拍が常時計測されているとか、常時時刻が確認できるということを考えると悪くないと思います。また電池がなくなると「時計モード」に移行し、時刻表示だけ(つまりただの時計)になりますが、さらに7日間動くのは美点かと思います。

実際の電池の持ちはどうか。電池切れで時計モードになるまで使ってみました。設定としては,時計を見る動作で表示を点灯させる機能をOFF(意図しないときには点灯してほしくないため)。しかし心拍計測とアクティビティの計測は常時ON。もちろんスマホとのBluetooth連携もONにしたままですが、なんと丸8日間、電池が持ちました。一日中装着している日もあれば、夜寝ている間は外していたり、ゴロゴロしていた休日はあまり付けなかった日もありましたが、使い方によってあまり電池消費の変動はないようで、かなり正確に、一日あたり約12%の電池消費でした。最近のファームウェアアップデートで電池の持ちが良くなったという情報もありましたが、スペックの倍も持つとはびっくりです。ここからさらに心拍の計測をOFFにしたり、アクティビティの計測をOFFにするとさらに電池の寿命が伸びるでしょう。時刻、スケジュールと通知の確認、電子マネーが中心で、特に運動をするとき以外の歩数などに興味がない・・という場合はアクティビティOFFで使うのもありかと思います。なお Apple Watch は電池の持ち時間が短い上、電池残量が残り10%になるとSuica等の電子マネーも使えなくなるとのこと。電車に乗っている間に電池切れになると改札を出るときが大変だそうです。それに対してこのスマートウォッチは、電池が切れかけて時計モードになっても電子決済はできるそうです。



この動画では、メール(gmail)とLINEの通知の様子を紹介しています。スマホの通知に現れる文面は全て読めます。また、短文の返信ができます。スマホを常時かばんに入れている人には特に便利だと思います。

各種トラッキングの精度や、スマホ連携機能のあれこれはしっかり作られており、中途半端な実装がなく不満が生じにくい出来かと思います。黒外装はチープな時計に見えがちかという心配もあったのですが、大きめのダイヤルに風防の面積も大きく、色もわずかにブラウンがかっていて、以外に遠目でもプラスティッキーには見えません。ダイヤルの細かな同心円状の溝の輝きにも品があり、インデックスや数字・ロゴも立体感があって意外と高級感のある見た目です。Suica が使えるようになるのがますます楽しみになってきました。
posted by しんさく at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子モノ