2011年10月17日

読書の秋

デジタルガジェットご紹介第2弾.最近タブレット型端末がはやりですが,それとはちょっと外れた読書専用端末 kindle です.

kindle は米アマゾンが4年ほど前から発売している,電子ペーパーという表示素子を画面に使った端末です.液晶画面は光ることで画面に画像を表示しますが,電子ペーパーは表面の反射率が変わることで画像が現れます.ですので真っ暗なところでは全く見えませんが,明るいところでも,というより,むしろ明るいところほど画面が見やすくなります.紙と同じように見えるので,目に優しいということもありますし,画面の書き替えが終わった後は,表示内容を変えなければまったく電気を消費しないので,平気で一ヶ月ほど電池が持つというのも特徴です.つまり電源を切っても画面に絵を出したままにできるので,米国から到着した箱を開けたとき,画面には既に「最初の充電方法」が表示されていたりします.

IMG_1720.jpg


さて,今回購入した kindle ですが,これは先月末(2011年9月末)に米国で新しく発売された4代目の "kindle 4" です.他にも上位機種がこれから出るのですが,この最下位機種だけは日本から109ドルで購入することができ,日本までの送料を含めても1万円しないという安さになりました(米国では電源を切ったときに画面に広告が出るモデルが79ドルで売っています).詳細はこちらの記事を見ると良いと思います.

424074640.jpg


画面の大きさは6型で,文庫本の1ページと同じぐらいです.写真のように鷲掴みにすることもできる大きさです.重さは170gです.iPhone4の重さが140gなので,それより少し重いだけですが,画面の大きさは3倍ぐらいあります.それでは同じタブレット端末である iPad2 と比べたらどれぐらいかというと,次の写真のようになります.

kindle-comp1.jpg


つまり今度は,iPad の半分ぐらいの大きさになるのですが,iPad より軽くなった iPad2 でも600g あるので,kindle4とは重さが3倍以上違うことになります.iPad では本をじっくり読むには重すぎると思いますが,kindle 4 なら楽に長時間の読書ができます.それに,iPad では電源を入れて画面表示をしているとどんどん電池がなくなっていきますが,kindle ならその心配はありません.

さて,kindle で何を読むか.米国では電子書籍がたくさん売られるようになり,既に amazon では書籍の売上を上回ったと言われます.しかし国内では出版社や権利者との調整が進んでおらず,今のところ日本語の書籍は売られていません.そこで「自炊」と言って,手持ちの書籍を裁断してスキャナで読み取り,電子化する人も多くありますが,古い文学作品ならその必要もありません.既に著作権が切れているので,「青空文庫」から無料でダウンロードできます.現在1万点を超える文学作品が用意されています.

kindle でこれを見るためには,ファイルの変換が必要ですが,これも簡単です.「青空キンドル」というサイトで用意されている仕組みを使うと,1クリックで簡単に kindle 対応のファイルをダウンロードすることができるようになります.私はこれで,高校時代に読んだ文学作品からまずダウンロードして読書を始めたところです.

DSCN0039.jpg


屋外でも見やすく,何冊入れても重くならない kindle は,のんびりしながら読書するのに最適です.いろんな機能があるタブレットも良いですが,音楽再生専用の iPod のお陰で音楽に親しむ機会が増えたのと同様に,「読書に徹した」kindle は,遠い昔の読書の楽しみを思い出させてくれる良い体験をもたらしてくれました.通勤や出張の移動中の暇つぶしに携帯電話でブログやツイッターも良いですが,読書などいかがでしょうか.

なお kindle は日本語の pdf やテキストの表示が可能で,ファイル名も日本語対応していますが,操作メニュー類は全て英語になります.また日本語入力も出来ませんので,WiFi経由でwebを見ることも出来ますが,メールを書くのには不向きです.今回紹介したkindle4の最廉価モデルはキーボードがなく,タッチ操作も出来ないので文字入力はそもそも非常にやりにくいです.今月から来月にかけて発売されるSony Readerは,日本語入力可能,タッチ操作対応で,さらに日本語の新刊も購入できます.2万円程度からと少し高くなりますが,画面の表示素子は同じですから,こちらも良いように思います.
posted by しんさく at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子モノ

十徳デジカメ

ここのところいくつか購入したデジタルガジェットが,思いのほか良かったのでご紹介.

まずはデジカメです.私は,本格的な撮影には一眼レフタイプのデジカメを使っています.もうかなり古い機種になりますが,特殊な素子を使うことで白飛び・黒つぶれがとくに起きにくくなっている,富士フイルムのFinePix S3Proをずっと使い続けています.そういう訳で,コンパクトタイプのデジタルカメラには,それとはまたちょっと違った機能や性能が欲しいところ.もちろん画質も大事ですが,さっと出して使える使い勝手や,一眼レフでは持っていけないところで使えるのが理想です.そこへ,先日知人に見せてもらったニコンの新機種がよさそうだったので購入.Nikon Coolpix AW100という機種です.

最近はデジカメにもいろいろなジャンルがありますが,その1つに,防水・耐衝撃性能を売りにしたタフデジカメがあります.各社がこのジャンルのカメラを発売していますが,このニコンの機種は最新だけに全部入りといった内容になっています.防水性能は10mで,他にも耐衝撃性や耐寒性があり,海やプールの他に,自分自身が学生時代から趣味にしているスキーによさげです.防水デジカメは砂やちりにも強いので,砂浜でもOKです.またレンズがニョキニョキと伸びてこない,屈曲光学系というレンズを採用しているので,撮影するのにレンズが伸びてくるのを待たなくて良いというメリットもあります.色は4種類ありますが,つや消しのものはこの迷彩柄しかなかったということもあり,これを選択.

aw100-1.jpg


そして,もう1つの特徴がGPSです.撮影地点が記録できるカメラは山歩きにも人気です.最近は携帯電話にもGPSが搭載され,iPhoneなどでも撮影地点が記録されますが,不意な雨などにも強いアウトドア志向のカメラにGPSというのもなかなか相性が良いものです.そしてこのカメラ,GPSで撮影地点が記録されるだけでなく,カメラ内部に世界地図が内蔵されていて,カメラ自身でも画像再生時に撮影地点が表示できたり,現在位置を確認できたりします.先日イタリアに出張に行ったときは,宿の周りをうろうろするのに地図を見たり,iPhoneを使ったりしました.iPhoneは便利なのですが,海外でmapを使うと通信料が一気に日額上限2980円に達してしまいますので,地図が内蔵されているこのカメラは海外旅行にも便利かもしれません.

さらにこのカメラでは,電源を切っている間も1分に一度,現在位置をカメラに記録する機能もあります.古くはGARMINなどの携帯型GPSにもその手の機能がありましたが,記録だけに徹した道具として過去にSony GPS-CS1KというGPSユニットがありました.これも出てすぐに購入して,旅行に自転車に,スキーにと活用したのですが,これがデジカメに内蔵されたわけです.

そこで早速このカメラのGPSログ機能をONにして,自転車で近所をぐるっと回ってきました.1時間だけですが,河岸段丘を上がったり下がったりするコースなので一部ハードなところもあります.記録したログファイルはそのまま google earth で読み込み,表示することが出来ます.というわけで,ログをとった結果は次のようになりました.

aw100-2.jpg


デジカメの画面と google earth の画面に,近所の自衛隊の演習場をぐるっと一周した様子が出ています.経路が20kmほどだったことや,平均時速・最高時速,さらには高低差が全部で207m あったことなども分かります.GPS-CS1Kはスキーで使ったこともありますが,これもなかなか面白く,スキー場にぐるぐる巻きついたような経路図から,どのコースを何度滑ったかなどが分かります.海外旅行のバスツアーなどでも,何の観光地を見たのかわからなくなったりすることがあるかもしれませんが,そのようなときにも,あとから調べる手がかりになるかもしれません.

デジカメですので,肝心の画質ですが,さすがに高画質を謳うデジカメにはかなわないと思います.1600万画素ですが,とてもその画素数は必要ないように思えます.だったら最初からもっと画素数の少ない素子を使っても良いとも思いますが,このカメラに使われている裏面照射型撮像素子というものは画素を微細化してもあまりデメリットがない(光の無駄が生じない)ので,1600万画素はあくまで「最大画素数」ぐらいに考えて,必要な記録画素数に設定して使えば良いと思います.私は800万画素の設定にして使っています.自転車ツアーの最中,通りがかったコスモス畑の写真を以下に掲載します.もう夕方の光ですね.

DSCN0051.JPG


このデジカメ,他にも最近のカメラにありがちの機能はひと通りついています.カメラを振って撮影するとカメラ内でパノラマ合成してくれる機能,複数枚撮影してHDR合成する機能,顔検出・ペット検出の他に,ニコンならではの機能で,連射するとそのなかで一番ぶれていないシャープな写真を残してくれるBSSという機能もあり,暗い時の室内撮影に便利です.動画も1080/30p で撮影でき,さらに画素数を落とすとスローモーション撮影(240fps撮影)も出来るなど,いろいろ遊べるカメラです.冬のスキーと夏の海がいまから楽しみです.
posted by しんさく at 22:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 電子モノ